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ちくまプリマー新書

源氏物語の教え

——もし紫式部があなたの家庭教師だったら

定価

968

(10%税込)
ISBN

978-4-480-68999-3

Cコード

0295

整理番号

294

2018/03/05

判型

新書判

ページ数

256

解説

内容紹介

シングルマザー紫式部が中宮彰子の家庭教師となり、宮中サロンを盛り立てるために書いた源氏物語。
そこには、女子が幸せをつかむにはどうしたらいいのか、自身の苦い思いと経験と、そして知恵が詰まっている。

『源氏物語』は面白い。そこに、「教え」やら「実用性」を見出すほど野暮な話はないだろう。が、今回、野暮を承知で、それを試みた。なぜなら、何が凄いって、大きな事件や動きがあるたび、あ、これって『源氏物語』に書いてあるのと同じ……というようなことがあるからだ。
(「あとがき」より抜粋)

目次

第1章 姫君の家庭教師・紫式部の教育方針(『源氏物語』の時代―女が生きるのは大変だった
紫式部はなぜ『源氏物語』を書いたのか?
紫式部が「物語」を教材に選んだ理由)
第2章 男に大事にされ、かつ生き延びるには―紫式部が考える理想の女(「男に愛される女」が死ぬという設定―紫式部の真意
源氏の育てた理想の女・紫の上―男に愛され、嫉妬に殺されないためには
自分を大事にした明石の君―身分以上の結婚と出世をするには
決断力の女・藤壺中宮―人の上に立つには
『源氏物語』に描かれる反面教師―時代後れな「理想の女」)
第3章 職場で生き抜くには―人に認められる女になるための処世術(何がなくても自己肯定
セクハラ満載の社会で女が生き延びるには
つまらぬことばも喋り方しだい
とにかく足を引っぱられないようにせよ
赤の他人の親切には感謝の気持ちを)
第4章 死にたいあなたに―あなたを人間扱いしない者とはつき合うな(ダメ女たちの物語・宇治十帖
『源氏物語』の教訓)
おわりに 「ダメ女」は実はダメじゃない(かけがえのない人などいないという教え
誰かの「身代わり」にされた女が「不倫」をする
人から見てダメだっていい)

著作者プロフィール

大塚ひかり

( おおつか・ひかり )

1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史専攻。古典を題材としたエッセイを多数手がける。著書に、『源氏の男はみんなサイテー』『ブス論』『愛とまぐはひの古事記』『女嫌いの平家物語』(以上ちくま文庫)『本当はひどかった昔の日本』(新潮文庫)『本当はエロかった昔の日本』(新潮社)『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』(草思社文庫)『女系図でみる驚きの日本史』(新潮新書)など多数。また『源氏物語』全6巻の個人全訳も手がける(ちくま文庫)。趣味は系図作り。

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