ロラン・バルト
( ばると,ろらん )1915~80年。記号のシステムとしてのテクスト分析により、それまでの批評言語を刷新し、現代思想にはかりしれない影響を与えたフランスの批評家。社会的神話学から出発し、記号学・テクスト性・モラリティの時代を経て、テクストの快楽の実践へと至った。交通事故により死去。
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現代思想に大きな足跡を残し、今日なお多くの読者を魅惑するロラン・バルトが、最晩年にコレージュ・ド・フランスで行った講義のためのノートを全3巻に集成。本巻には、“小説”を書く準備について―“瞬間のエクリチュール”としての俳句を分析する「1.生から作品へ」、プルーストを中心とする作家たちの創造行為のプロセスに迫る最後の講義「2.意志としての作品」を収録。“書く”という営為、文学と書物の深層を照射する、バルト最後の思索の光芒。開かれずに終わったセミナー「プルーストと写真」を付す。
1 生から作品へ
2 意志としての作品(書く欲望
第一の試練:選択、疑念
第二の試練:忍耐(方法的生活
エクリチュールのプラクシス)
第三の試練:分離)
プルーストと写真
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