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単行本

犬に堕ちても

泣くのにちょうどいい 場所を探している

ある日突然、日常から逃げ出して海辺の田舎町に辿りついた女性作家は、一組の親切な若いカップルと出会い共同生活を始める。デンマークを代表する女性作家の本邦初訳。

定価

2,530

(10%税込)
ISBN

978-4-480-83208-5

Cコード

0097

整理番号

2014/03/06

判型

四六判

ページ数

224

解説

内容紹介

42歳、女は日常から逃げ出すように旅に出た。スーツケースだけを持って。辿りついたのは海辺の田舎町。北欧デンマークの日常、屈託のない人々のやさしさの中で、孤独な女の心は次第に紐解かれていく。P.O.エンクウィスト賞、“黄金月桂冠”文学賞を受賞したデンマーク女性作家、初の邦訳。

著作者プロフィール

ヘレ・ヘレ

( へれ,へれ )

1965年デンマーク南部ロラン島生まれ。本名ヘレ・オルセン。コペンハーゲン大学卒業後、国営ラジオで働くかたわら小説を発表。1990年代、ペンネームを「ヘレ・ヘレ」に改めてからの一連の作品で、ミニマリスト的リアリズムの旗手と目される。05年の“Rodby-Puttgarten” 、08年の 『犬に堕ちても』で高い評価を得て、P.O.エンクウィスト賞を受賞。11年の“Dette burde skrives i nutid” で由緒ある〈黄金月桂冠〉文学賞を受賞。

渡辺洋美

( わたなべ・ひろみ )

大阪外国語大学中退、アイスランド大学卒業(bacc.phil.isl. 1973)。〈カーレン・ブリクセン・シンポジウム〉(1997年、於デンマーク)で日本語訳者の代表として出席、講演。主な訳書に『ギスリのサガ』、ハルドール・ラクスネス『極北の秘教』、ロレンス・ダレル『予兆の島』、ブリクセン『アフリカ農場――アウト・オブ・アフリカ』『冬物語』『運命綺譚』など。

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