齋藤 孝
サイトウタカシ
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞)が話題を呼ぶ。『質問力』『段取り力』(ちくま文庫)、『恋愛力』『齋藤孝の速読塾』(共に筑摩書房)、『子どもたちはなぜキレるのか』『「できる人」はどこがちがうのか』(共にちくま新書)、『聞き上手話し上手』(ちくまプリマー新書)、『教育力』(岩波新書)、『人生練習帳』(草思社)等、著書多数。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修。
「いいトコ突いてるなぁ」とつくづく感心する全集だ。とりわけ普段は目にすることのない短篇のセレクトが抜群。編集者の見識とセンスが光っている。
私もずいぶんこのコンパクトな全集には、お世話になっている。言ってみれば、一冊一冊が、念入りに仕上げられた「幕の内弁当」になっているので、寝る前や旅先など日々の人生の幕間に気軽に小品をつまんでみると楽しい。別世界に入りこむ贅沢な時間を味わえる。そして、自分の中に眠っていた「憧れ」が目覚めてくる。
読むほどに、深く広い共鳴盤が作られ、「憧れ」が増幅する。その時、文学は体験となるだろう。
私もずいぶんこのコンパクトな全集には、お世話になっている。言ってみれば、一冊一冊が、念入りに仕上げられた「幕の内弁当」になっているので、寝る前や旅先など日々の人生の幕間に気軽に小品をつまんでみると楽しい。別世界に入りこむ贅沢な時間を味わえる。そして、自分の中に眠っていた「憧れ」が目覚めてくる。
読むほどに、深く広い共鳴盤が作られ、「憧れ」が増幅する。その時、文学は体験となるだろう。