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筑摩選書

江戸の朱子学

学問が時代に 与えたもの

江戸時代において朱子学が果たした機能とは何だったのか。この学の骨格から近代化の問題まで、思想界に与えたインパクトを再検討し、従来的イメージを刷新する。

定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-01590-7

Cコード

0310

整理番号

82

2014/01/14

判型

四六判

ページ数

256

解説

内容紹介

中国・南宋の朱熹の思想、朱子学は江戸時代においていかなる機能を果たしたのか―。受容とともに新たな思考が生まれてゆくさまは、従来の体制教学という理解を一面的なものとせずにはいない。とりわけ、朱子学と反朱子学の応酬は結果としてこの時代の思想表現を豊かなものにし、日本の近代化への足掛かりをも作った。本書では、朱子学の骨格から江戸時代における展開、近代化に及ぼした作用までを論じ、日本近世の知的状況を眺望する。

目次

第1章 東アジアにおける朱子学の登場
第2章 江戸朱子学への道
第3章 江戸朱子学の流れ
第4章 丸山真男の朱子学観
第5章 朱子学がもたらしたもの
第6章 朱子学と反朱子学
第7章 朱子学の教理の波及
第8章 朱子学の日本的展開―神道との結合
第9章 江戸後期の朱子学
第10章 朱子学と近代化

著作者プロフィール

土田健次郎

( つちだ・けんじろう )

1949年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。早稲田大学名誉教授。 博士 (文学)。専門は中国思想、日本思想。日本中国学会理事長、日本儒教学会会長、中国社会文化学会会長を歴任。著書に、『道学の形成』(創文社)、『儒教入門』(東京大学出版会)、『江戸の朱子学』(筑摩選書)、『朱熹の思想体系』(汲古書院)など。訳注書に、山鹿素行『聖教要録・配所残筆』(講談社学術文庫)、朱熹『論語集注』(全4巻、平凡社東洋文庫)がある。

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