北原糸子
( きたはら・いとこ )1939年山梨県生まれ。東京教育大学大学院日本史専攻修士課程修了。神奈川大学歴史民俗資料学研究科特任教授を経て、現在、立命館大学歴史都市防災研究センター教授、歴史地震研究会前会長。日本の災害史研究を重ねている。著書に『磐梯山噴火』『日本災害史』(吉川弘文館)、『地震の社会史』(講談社)、『近世災害情報論』(塙書房)、『関東大震災の社会史』(朝日新聞出版)が、共編著に『日本歴史災害事典』(吉川弘文館)などがある。
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震災で遺体はどうなったのか。東日本大震災、関東大震災、濃尾地震を例に行政、寺院、メディアなどの死者への対応を、南方熊楠賞受賞の災害史の泰斗が検証する。
1 東日本大震災―死者の行方と避難の実態
消防団員の東日本大震災―「これはただ事ではない」
死者の行方
東日本大震災と仏教系メディア―死者をめぐる情報を中心に
東日本大震災がもたらした死者に関わる問題群
自治体記録誌の死者の記述について
『大熊町震災記録誌』が伝える原発事故と住民避難
2 関東大震災―死者供養と寺院移転
関東大震災の寺院被害と復興―関東圏における真言宗智山派寺院の場合
関東大震災と寺院移転問題―誓願寺塔頭と築地本願寺末寺の場合
3 濃尾地震―天野若圓と震災紀念堂
天野若圓の前半生
濃尾震災紀念堂
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