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ちくま文庫

シェイクスピア全集20 じゃじゃ馬馴らし

軽快な人気喜劇を新訳で!

ヴェローナの熱血紳士ペトルーチオがパドヴァのじゃじゃ馬娘キャタリーナと結婚し、その「調教」に乗り出す。軽快な喜劇。 【解説: 前沢浩子 】

定価

902

(10%税込)
ISBN

978-4-480-03320-8

Cコード

0197

整理番号

-10-20

2010/08/09

判型

文庫判

ページ数

240

解説

内容紹介

ヴェローナの熱血紳士ペトルーチオは、パドヴァの大金持ちのじゃじゃ馬娘、舌鋒鋭いキャタリーナをあの手この手で口説き落とし、結婚にこぎつける。そしてじゃじゃ馬の「調教」に乗り出すのだが…。キャタリーナの妹ビアンカとその求婚者たちを交えながらくんずほぐれつの舌戦を繰り広げる軽快な喜劇。

著作者プロフィール

シェイクスピア

( しぇいくすぴあ )

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

松岡和子

( まつおか・かずこ )

1942年生まれ。翻訳家・演劇評論家。シェイクスピア全37作品を翻訳。個人訳としては史上3人目。この業績により、2021年、日本翻訳文化賞、菊池寛賞、毎日出版文化賞 朝日賞 小田島雄志・翻訳戯曲 賞を受賞。

この本への感想

ナイス。ちくま文庫は初めてだったが、ページ構成にゆとりがあって読みやすく、翻訳もわかりやすかった。シェイクスピア劇ではおなじみの罵詈雑言もシャープな切れ味。それにうれしいのが、本文の下に解説がついている点だ。意訳されている部分や、英国のことわざのもじりを、原文と共に紹介・解説してくれている。本作だが、これまた実に珍妙なストーリーで劇中劇という設定になっている。登場人物が多すぎて、全部把握するには再読が必要だろうが、大筋は分かった。じゃじゃ馬キャタリーナの、ああ言えばこう言うスタイルの悪態が実に痛快。こういうドタバタ喜劇も、悲劇とはまたひと味違う面白さがある。

ハル

さん
update: 2011/06/09

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