鷲田清一
( わしだ・きよかず )1949年、京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学総長などを経て、現在は京都市立芸術大学理事長・学長、せんだいメディアテーク館長。専門は哲学。現象学をベースに、臨床哲学、モード批評などを幅広く展開する。主な著書に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『「待つ」ということ』(以上、角川選書)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)、『哲学の使い方』(岩波新書)などがある。
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ファッションはだらしなく着くずすことから始まる。長い袖、ぴちぴちだぶだぶの服。ストリートファッションからコムデギャルソンまで、ちぐはぐさに本質がある。
1 つぎはぎの身体
2 みっともない衣服
3 ふつりあいな存在
4 衣服というギプス
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