御厨貴
( みくりや・たかし )1951年東京都生まれ。東京大学法学部卒業。都立大学教授、東京大学教授などを経て、現在、放送大学教授・青山学院大学特別招聘教授・東京大学名誉教授。専門は政治史、オーラル・ヒストリー、公共政策。著書『政策の総合と権力』(東京大学出版会、サントリー学芸賞受賞)、『馬場恒吾の面目』(中公文庫、吉野作造賞受賞)、『明治国家の完成』(中公文庫)、『オーラル・ヒストリー』(中公新書)、『明治国家をつくる』(藤原書店)、『政治へのまなざし』(千倉書房)など。
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第二次大戦後に紹介されたアメリカの日本研究の多くは、西洋近代的パラダイムへの収斂とそれからの逸脱という枠組みを背景に展開されたものだった。けれどもアメリカの対日観はそれほど単純ではなく、実は多様性を秘めていたことが見過ごされていたのである。アメリカニズムを相対化しようとした流れに着目しながら、日本人がそれをどう受容したかを検討し、新しい日米関係への視座を提供する。
第1章 ヘレン・ミアーズとルース・ベネディクト
第2章 戦前の日本を旅する
第3章 「敵国」日本の虚像と実像
第4章 アメリカの政策批判に踏み切る
第5章 日本の講和・独立を論ずる
第6章 パシフィストとして生涯を終える
第7章 ミアーズをいかに捉えるか
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