香西秀信
( こうざい・ひでのぶ )1958年香川県生まれ、筑波大学第一学群人文学類卒業。同大学院博士課程教育学研究科単位修了、琉球大学助手を経て、現在、宇都宮大学教育学部教授。専攻は修辞学(レトリック)と国語科教育学。著書に『反論の技術』『議論の技を学ぶ論法集』『修辞的思考』『論争と「詭弁」』『議論術速成法』『論より詭弁』『論理病をなおす!』など。
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議論をうまく進めるにはどうしたらよいか?議論に負けないためにはどうしたらよいか?本書は、議論に巧みな人たちが意識的にあるいは無意識的に用いている方法を、公然と「盗用」する試みである。古代ギリシア人が始めた「議論のための発想の型(トポス)」に学び、彼らが使ったレトリックをそのままの姿で、あるいは合理的に変形し、いま現在、役に立つものだけを取り出して活用する。ディベート時代の現代において、ビジネスマンはじめ学生や学校の先生にも必携の一冊。
序章 ギリシャの舌はまだ動いている
第1章 論法を蓄える(思考術としてのトピカ
アリストテレスの“雑然たる”論法集―正統篇
アリストテレスの“雑然たる”論法集―異端篇 ほか)
第2章 「常套句」を操作する(論戦での不意打ちを防ぐための処方集
「常套句」の誕生
「常套句」としての通念 ほか)
第3章 選ばれるための条件を知る(われわれの選択を左右する論拠
量と質のトポス
順序のトポス ほか)
第4章 自分の「議論的」気質を発見する(論者の個性と使用する論法との関係
間接的に自己を知る
私のトピカ―福田恒存氏の論争術より)
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