伊勢田哲治
( いせだ・てつじ )伊勢田哲治(いせだ・てつじ):1968年福岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。メリーランド大学よりPh.D(Philosophy)取得。専門は科学哲学・倫理学。著書『哲学思考トレーニング』(ちくま新書)、『疑似科学と科学の哲学』『動物からの倫理学入門』(名古屋大学出版会)、『倫理学的に考える』(勁草書房)、編著『科学技術をよく考える』『宇宙開発をみんなで議論しよう』(名古屋大学出版会)ほか。
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テツガクなんて小難しいだけで、日常の現場では何の役にも立たないのでは?否、それは工夫しだいで思考のスキルアップに直結するものだ。本書では、分析哲学、科学哲学、懐疑主義、論理学、倫理学などの思考ツールを縦横無尽に使いこなす術を完全伝授!もっともらしい屁理屈や権威にだまされず、かといって不毛な疑いの泥沼に陥ることもなく、一歩ずつ筋道を立てて考え抜くコツが身につく。すぐにも応用可能なノウハウを習得しながら、哲学的思考の真髄も味わうことのできる、一粒で二倍おいしい知の道具箱。
第1章 上手に疑うための第一歩―日常会話のクリティカルシンキング(まずは疑う習慣から
議論とは何か
議論の特定の手法
行間を読んで議論を再構成する)
第2章 「科学」だってこわくない―科学と疑似科学のクリティカルシンキング(「科学的事実」の持つ権威
今西進化論の事例 ほか)
第3章 疑いの泥沼からどう抜け出すか―哲学的懐疑主義と文脈主義(デカルトの方法的懐疑
方法的懐疑の破壊力
論理的展開
文脈主義の考え方)
第4章 「価値観の壁」をどう乗り越えるか―価値主張のクリティカルシンキング(価値主張
「生きる意味」の事例 ほか)
第5章 みんなで考えあう技術―不確実性と合意のクリティカルシンキング(地球温暖化をめぐる論争
不確実な状況における推論の問題
立場の違いに起因する問題
クリティカルシンキングの倫理性)
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