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ちくま新書

双極性障害 

——躁うつ病への対処と治療

翻弄されないために

精神障害の中でも再発性が高いもの、それが双極性障害(躁うつ病)である。患者本人と周囲の人のために、この病気の全体像と対処法を詳しく語り下ろす。

定価

946

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06465-3

Cコード

0211

整理番号

762

2009/01/06

判型

新書判

ページ数

272

解説

内容紹介

一般に「躁うつ病」と言われている病気、双極性障害は、統合失調症と並ぶ二大精神疾患と称され、また近年精神医学界でも大きな注目を集めている病気だが、まだまだ理解が十分に行き渡ってはいない。再発のリスクが高いこの病気は、そもそもどのような性格のものなのか。診断と治療の方法とは…。臨床と研究の双方をリードしてきた著者が、快方へ向かうための基礎知識を平明に解説する。最新研究の動向を語った講演も併せて収録。

目次

第1部 対処と治療(なぜ躁うつ病は双極性障害とよばれるようになったのか
双極性障害とは
社会生活を妨げてしまう双極性障害
双極性障害の治療
症例
人生を双極性障害に翻弄されないために)
第2部 双極性障害の最新研究―「年輪の会」講演会より

著作者プロフィール

加藤忠史

( かとう・ただふみ )

一九六三年東京都出身。一九八八年東京大学医学部卒業。滋賀医科大学精神医学講座助手、東京大学医学部精神神経科助手、同講師を経て、現職、独立行政法人理化学研究所主任研究員、脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チームシニア・チームリーダー。医師、博士(医学)。専門は双極性障害の神経生物学。著書に『双極性障害──躁うつ病への対処と治療』(ちくま新書)、『岐路に立つ精神医学──精神疾患解明へのロードマップ』(勁草書房)、『躁うつ病に挑む』 (日本評論社)、『うつ病の脳科学──精神科医療の未来を切り拓く』(幻冬舎新書)、『動物に「うつ」はあるのか──「心の病」がなくなる日 』(PHP新書)、『双極性障害──病態の理解から治療戦略まで 第2版』(医学書院)、『脳と精神疾患』(朝倉書店)など。

この本への感想

もう7年自殺未遂2回仕事ももうできません。薬は飲んでいます、今は過眠と拒食に幻覚幻聴に笑い
家の者は病気を人に言わずに仕事でも、世の中も生きていくのが当たりまえで、私の生き方は間違っていると言います1つの嘘は100の嘘に繋がる、それを隠して生きて行きたくない、甘えるわけでは無く個性を持って生きてること。知って欲しいだけ。

kazu

さん
update: 2011/09/12
 この本の後半部の年輪の会の講演会を主催した双極Ⅰ型障害の当事者会の責任者ですが、この様な、一般向けの講演会
を通じて、双極性障害の啓蒙・啓発活動を此れからも続けて
行きたいと思っております。今年も6月5日に品川区のきゅりあん小ホールに於いて、この本の筆者である精神科医・脳科学研究者、加藤忠史先生とエッセイストの斎藤由香さん(北杜夫の娘)と芥川賞作家絲山秋子さんの講演会・座談会を企画しております。

佐藤諦吉

さん
update: 2010/03/02
最先端の医学では、この病気の何が・どれほど、どのように理解されているのか、詳しく知ることができました。再発予防が非常に重要であり、再発を繰り返せば社会的な信用を失うということを肝に命じて、今後も治療し続けたいです。

いく坊

さん
update: 2010/02/01
自分は、学生から社会人まで、いじめを受け、対人恐怖症、うつ病、躁うつ病まで悪化しました。躁になると症状に理解の無い両親に物を投げてしまいます。入院4回もしてるのに本書を読んで感じたのは、過去のいじめ体験は、薬でも、ETCでも、相談でも消えないと言う事です。他人には躁行動は、1回もしてません。今は作業所、通所してます。

病気を治したい

さん
update: 2009/08/22

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