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ちくま新書

社会契約論

——ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズ

はじまりの政治思想講義!

この社会の起源には何があったのか。ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズの議論を精密かつ大胆に読みなおし、近代の中心的思想を今に蘇らせる清冽な入門書!

定価

1,012

(10%税込)
ISBN

978-4-480-06742-5

Cコード

0210

整理番号

1039

2013/11/05

判型

新書判

ページ数

304

解説

内容紹介

私たちが暮らすこの社会は、そもそもどんなふうに生まれたのか。社会の形成・維持に不可欠なルールが、現にこうして守られているのはなぜか。政治秩序の正しさは、誰がどう判断すべきなのか。社会契約論とは、そんな素朴な問いを根源まで掘り下げて考える試みである。本書では、ホッブズ、ヒューム、ルソー、ロールズの議論を精密かつ大胆に読み解きながら、この近代の中心的思想に新たな息吹をふき込む。今までにない視点から世界の成り立ちが一望できる、清冽な政治思想入門!

目次

第1章 ホッブズ(世界の運動論的把握とは
政治社会の再構成とホッブズ問題
約束の力)
第2章 ヒューム(秩序の起源はどこにあるのか
コンヴェンションとホッブズ問題
政治社会と文明社会)
第3章 ルソー(ルソーの時代診断―「政治経済論」
ルソーの歴史観―『人間不平等起源論』
契約はどんなものか―『社会契約論』
一般性と特殊性―一般意志について)
第4章 ロールズ(ロールズのヒューム批判
正義の二原理
ルソーとロールズにおける一般性の次元)

著作者プロフィール

重田園江

( おもだ・そのえ )

1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部教授。専門は、現代思想・政治思想史。フーコーの思想を、とりわけ「権力」や「統治」といった主題を中心に研究する。また、社会科学・人間科学への統計の応用史を掘り下げ、さらには「連帯」と「正義」をめぐる哲学的探究をつづける。著書に『ミシェル・フーコー――近代を裏から読む』(ちくま新書)、『連帯の哲学Ⅰ――フランス社会連帯主義』(勁草書房、第28回渋沢・クローデル賞)、『フーコーの穴――統計学と統治の現在』(木鐸社)などがある。

この本への感想

重田さんが社会が少しでもよりよい方向に向いていくことを心から願っていることをこの本から感じました。政治思想に全く興味を持っていなかったけれど、楽しく読み進めることができました。それと後書きを読んで重田さんのあまりの熱意に思わず涙が出てしまいました。とても面白かったです!

慈永

さん
update: 2014/03/30

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