ちくま新書
歴史学はこう考える
松沢裕作
著
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漢字による熟語である「漢語」。その中には、中国でできたものと、日本でできたものがあり、実は来歴が謎に包まれたものが多くある。銀行の「行」、電池の「池」、盆地の「盆」…それらの字はそもそもどんな意味だったのか?「文明」「文化」が日本から中国に渡った漢語というのは本当か?中国では「手紙」がトイレットペーパーを意味する?ひとつのことばの背景には、それをつくった人がおり、海を越えて運んだ人がおり、使う人がいる。本書は、さまざまな漢語の来し方を、情熱をもって探求し、普段使っている言葉の本来の意味、そしてそこに秘めら
序章 漢語の日中往来
第1章 「電池」になぜ「池」がつくのか?―身近な用語の謎
第2章 「文明」「文化」は日本からの逆輸入?―日本から渡った漢語
第3章 「半島」「回帰線」はどうできたか?―日本での漢語のつくられ方
第4章 なぜ「熱帯」は「暑帯」ではないのか?―中国での漢語のつくられ方
第5章 「空気」は日中双方でつくられた?―成り立ちに謎がある漢語
終章 日本語と中国語のあいだで
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