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咢堂ブックオブザイヤー二〇二三 大賞(演説部門)

定価

1,034

(10%税込)
ISBN

978-4-480-07585-7

Cコード

0231

整理番号

1752

2023/10/04

判型

新書判

ページ数

288

解説

内容紹介

そのとき歴史が動いた。時代を揺さぶった言葉とは。現代史に残る15本の演説を世界情勢、表現の妙とともに読み解く。知っておきたい珠玉の名言と時代の記録。

演説とは「言葉での戦闘」だ。
第2次大戦の戦況を覆した世紀の演説、
史上最強の謝罪演説、
被差別者側の切実なほしい物リスト……。
現代史の学びなおしに欠かせない
教養としての名スピーチを
最強タッグの解説で味わい尽くす
――そのとき 歴史が動いた。
■「言葉の力」は凄い。人の心を動かし、本当に世界を動かすことができる。
 そんなことを多くの人が実感したのは、2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻した後のことでしょう。(・・・)
世界の首脳たちの演説は、それぞれの時代と場所によって規定されています。どんな時代背景にあって発せられた言葉なのか。それを知ることで、現代史が一段と理解できることでしょう。
――池上彰
(本書「おわりに」より)
■私たちの対談では、演説の現場を訪れたときのリアルな体験談や各演説の知られざる裏話などを紹介し、社会的、政治的な背景を独自のわかりやすい口調で解説する池上さんの魅力があふれます! 同時に、演説大国アメリカの観点、または修辞学(古代ギリシャの時代から続いているコミュニケーション学)に基づいた分析で話術を解説する、僕の微力もあふれています!(・・・)
池上さんと僕との、この旅が終わったら、あなたはきっと世界をよりよく理解し、話術をよりよく駆使するようになっていると予想します。そして、そのあなたも、神様や発明家、独裁者じゃなくても、毎日少しずつ世界を変えていく人になるでしょう。
――パトリック・ハーラン(パックン)
(本書「はじめに」より)

目次

第1部 抗戦と平和(ウィンストン・チャーチル「我々は戦う。岸辺で、上陸地点で、野原で、街路で、丘で」1940年6月4日
ウォロディミル・ゼレンスキー「ウクライナに栄光あれ」2022年3月8日/同12月21日
ジョン・F・ケネディ「Ich bin ein Berliner(私はベルリン市民です)」1963年6月26日
ロナルド・レーガン「この壁を壊してください!」1987年6月12日
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー「過去に目を閉ざす者は現在にも目をつぶることになる」1985年5月8日
ジャワハルラール・ネルー「世界で何が起ころうとも、どちらにも属さない」1955年4月18日
鄧小平「今、3つの世界がある」1974年4月10日
昭和天皇「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」1945年8月15日
安倍晋三「希望の同盟へ」2015年4月29日)
第2部 迫害と希望(マーチン・ルーサー・キング「I have a dream(私には夢がある)」1963年8月28日
マルコムX「The Ballot or the Bullet(投票か弾丸か)」1964年4月12日
ネルソン・マンデラ「死ぬ覚悟はできている」1964年4月

著作者プロフィール

池上彰

( いけがみ・あきら )

1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

パトリック・ハーラン

( ぱとりっく・はーらん )

1970年生まれ。米国コロラド州出身。芸人、東京工業大学非常勤講師、流通経済大学客員教授。93年ハーバード大学比較宗教学部卒業。同年来日。97年吉田眞氏とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成。NHK「英語でしゃべらナイト」「爆笑オンエアバトル」等に出演し、注目を集める。「報道1930」「めざまし8」でコメンテータを務めるなど、報道・情報番組にも多数出演。2012年より池上彰氏の推薦で東工大の非常勤講師に。コミュニケーションと国際関係についての講義を担当。著書に『パックン式お金の育て方』(朝日新聞出版)『ツカむ!話術』『大統領の演説』(角川新書)ほか、多数。

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