幸福な最期を邪魔するのは〝欲望〟です
本人も、家族も
医師作家が贈る、70歳からの「死に方」入門。
「元気に長生きしたい」「迷惑をかけたくない」「苦しまずに死にたい」――欲張りすぎると、老いも死も不幸なものになる。
上手に死ぬためには、死とはどういうものかを知ることから。
高齢者医療、終末医療の生々しい現実と、身もふたもない医師の本音を交えながら、賢い老い方、死に方を考えます。
大切なのは、受け入れる心の準備。
70代になった医師作家が、人間の欲望をテーマに書き下ろした一冊。
死はワンチャンス。
「上手な死に方」を、医師が本音で教えます。
【幸福な最期のために、知っておきたいこと】
◎救急車を呼ばない。病院では安らかに逝けない
◎日頃から健康に気を使わない
◎健診や検査は、異常のないときに受けない
◎延命治療は、苦しみを長引かせるだけ
◎死に目に間に合う、は家族のエゴ
◎寝たきりのシミュレーションをしてみる
【本文より】
……私は高齢者医療の現場に長くいたので、老いとか死について多くの患者さんからいろいろ学ばせてもらった。苦しい老い方をしている人や、あまり好ましくないというか、下手な死に方をした人をたくさん見て、なぜ多くの人が同じ失敗を繰り返すのかを考えると、その背景には、当たり前のことながら、死にたくないとか、苦しみたくないとかいう、人間の本能的な欲求があることに気づいた。
本能的な欲求、すなわち〝欲望〟である。…
"欲望"というキーワードで考えれば、老いや死の受け入れ方だけでなく、生きていく上でのさまざまな苦を減らせるのではないか。……