ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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ここに6人の重篤な?ク神分裂病者がいる。“死”にとりまかれた彼らの狂気を診るにつけ、その病の本質がみえてくる。“死者”を死者たらしめることができないとき、人は狂気の淵をのぞきこむ。翻って、私たちの生は、無量無数の死者たちに支えられ、歴史として構造化される時初めて、主体性を贈与されるのだ。私たちは死者によって生かされている。日本独自な民俗的土着信仰、他界観を規定する死者たちをも射程に入れながら展開するわれわれの精神史の古層からの狂気論。
死と狂気―序にかえて
お盆の思い出
死者と歴史
狂気のなかの死者経験と死の経験
本来の力を獲得する死者
実体化する死者
消滅する死者
他者と言葉と主体
他者の死性
死体を生きる経験
太陽とその死
ネオ=ロゴスの掟
狂気のなかの未来仏
死者の生殖
分断された死体
変身する死体
狂気と土着信仰
死者の発見―結語にかえて
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