ジャック・デリダ
( でりだ,じゃっく )1930-2004年。仏領アルジェリア生まれ。エコール・ノルマル・シュペリウール卒業。西洋形而上学のロゴス中心主義に対する脱構築を唱え、文学、芸術、言語学、政治哲学、歴史学など多くの分野に多大な影響を与えた。著書に『声と現象』『グラマトロジーについて』『エクリチュールと差異』『ヴェール』(シクスーとの共著)『獣と主権者Ⅰ・Ⅱ』ほか多数。
loading...
1,760
円978-4-480-08882-6
0110
-2-3
2004/12/08
文庫判
400
頁最愛の息子イサクを犠牲に捧げよと神に命じられたアブラハムはモリヤ山へと向かう。息子に死を与え、その死を神に与えようとした瞬間、その手は押しとどめられる。この二重の贈与の瞬間に何が起きたのか。この出来事が課す無限の分裂の中で、アブラハムはどんな責任を果たし、どんな倫理に従っているのか。そして、この出来事の記憶は、現代のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教に何を伝えているのか。キルケゴール『おそれとおののき』、パトチュカ『異教的試論』などの詳細な読解を手がかりに、デリダがおそるべき密度で展開する宗教論。’90年代デリダの代表作。本邦初訳。
死を与える(ヨーロッパ的責任のさまざまな秘密
死を―奪い取るべきものとして与えることと、与えることを学び取ることの彼方で
誰に与えるか(知らないでいることができること)
tout autreはtout autreである(およそ他者というものは/まったく他なるものは、あらゆる他者である/まったく他なるものである))
秘密の文学―不可能な父子関係(秘密の試練―“一者”にも“他者”にも
“父”と“子”と“文学”
“一”以上に)
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。