ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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言葉、物、思考、行動、感覚、感情の動きかた、自己性と他者性、時間分節―人間を成立させている、これらすべてが“力としての歴史”に依拠している。逆に、ひとたびそれを失えば、人間は“狂気”という名の祝祭に入っていく。二〇世紀的狂気と、それを追尋してきたはずの、精神病理学の失敗の意味と運命、そしてそこで照射されてくる人間の最奥部を問う。衝撃の意欲作。
歴史の概念
失敗した学問
分裂病と“歴史不在”
分裂病中心主義の世紀
病みゆく大衆
フロイトの遺言
ナチズム―“歴史不在の想起”としての
人間学的不均衡の根源について
「病みゆく」ことへの抵抗
“歴史”は病まない、ただ消え去るのみ
「病む」ことの自乗を生きるひとたち
精神病理学の潜勢力
来るべき精神病理学に向けて
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