ちくま学芸文庫
改稿 日本文法の話〔第三版〕
阪倉篤義
著
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「この本には、自分が今まで積み重ねてきたことのすべてが凝縮されている」。自分のことばが相手に届くように、ドラマ(戯曲)を“声に出して読みあう”というレッスン。その中で、繰り返し立ち戻っていったのが、ここにあげた五つのドラマだった。どれも女性を主人公とし、“近代化と男女の断絶”を隠れたテーマとする作品群。竹内氏は言う。「夕鶴」で、貨幣的価値にからめとられていく男に対するつうの絶望の叫びが「ついにモノローグであってダイアローグにならなかったこと」に日本女性の悲劇をみる、と。“対話”と“断絶”の意味を深く考えさせられる一冊。
夕鶴―木下順二
アンティゴネー―ソフォクレス
人形の家―イプセン
三人姉妹―チェーホフ
セチュアンの善人(寓話劇)―ブレヒト
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