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ちくま学芸文庫

宗教以前

日本人の心を納得させる 宗教の形とは

日本人の魂の救済はいかにして実現されうるのか。民俗の古層を訪ね、今日的な宗教のあり方を指し示す、幻の名著。 【解説: 阿満利麿 】

定価

1,210

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09301-1

Cコード

0139

整理番号

-34-1

2010/07/07

判型

文庫判

ページ数

288

解説

内容紹介

われわれの祖先の素朴な宗教的感覚は、仏教が輸入されてもなお生き続け、ついには仏教そのものを日本的なものへと変容させる根強さを持っていた。近代に入り、科学との出合いや共同体の崩壊を経ても、その感覚は人々の心から完全に消え去ることはなく、今日にいたっている。とりわけ「死」といった日常を超える問題に対する時には、この素朴な感覚が、当然のように顔を出す。本書では、民俗学・歴史学の手法により、日本人の伝統的な宗教意識の諸相を明らかにする。そしてそこを起点に、日本人を救う普遍的な宗教のあり方を探る。民俗学者と宗教家、

目次

序章 伝統の心情
忌みの思想
仏神の加護
神の啓示
産土神の伝統
家と祖先
死生観
終章 国家・科学・宗教

著作者プロフィール

高取正男

( たかとり・まさお )

1926-81年。京都大学文学部史学科卒業。京都女子大学教授などをつとめた。専門は民俗学、日本文化史。著書に『神道の成立』(平凡社ライブラリー)、『宗教以前』(共著、ちくま学芸文庫)などがある。

橋本峰雄

( はしもと・みねお )

1924―1984年。京都大学文学部哲学科卒。元神戸大学教授。哲学家であり、浄土宗の僧侶でもあった氏は、絶えず日本における普遍的な宗教のあり方を模索し続けた。著書に『「うき世」の思想──日本人の人生観』(講談社現代新書)、『性の神』(淡交選書)など多数。

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