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ちくま学芸文庫

増補 民族という虚構

開かれた共同体は いかにして可能か

〈民族〉は、いかなる構造と機能を持つのか。血縁・文化連続性・記憶の再検証によって我々の常識を覆し、開かれた共同体概念の構築を試みた画期的論考。

定価

1,430

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09355-4

Cコード

0136

整理番号

-34-1

2011/05/10

判型

文庫判

ページ数

368

解説

内容紹介

“民族”は、虚構に支えられた現象である。時に対立や闘争を引き起こす力を持ちながらも、その虚構性は巧みに隠蔽されている。虚構の意味を否定的に捉えてはならない。社会は虚構があってはじめて機能する。著者は“民族”の構成と再構成のメカニズムを血縁・文化連続性・記憶の精緻な分析を通して解明し、我々の常識を根本から転換させる。そしてそれらの知見を基に、開かれた共同体概念の構築へと向かう。文庫化にあたり、新たに補考「虚構論」を加えた。

目次

第1章 民族の虚構性
第2章 民族同一性のからくり
第3章 虚構と現実
第4章 物語としての記憶
第5章 共同体の絆
第6章 開かれた共同体概念を求めて
補考 虚構論

著作者プロフィール

小坂井敏晶

( こざかい・としあき )

小坂井敏晶(こざかい・としあき):1956年愛知県生まれ。1994年フランス国立社会科学高等研究院修了。現在、パリ第八大学心理学部准教授。著者に『増補 民族という虚構』『増補 責任という虚構』(ちくま学芸文庫)、『人が人を裁くということ』(岩波新書)、?w社会心理学講義』(筑摩選書)、『答えのない世界を生きる』(祥伝社)、『神の亡霊』(東京大学出版会)など。

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