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ちくま学芸文庫

公共哲学――政治における道徳を考える

——政治における道徳を考える

正義を支えるものは何なのか? あの白熱の議論を総括!

経済格差、安楽死の幇助、市場の役割など、私達が現代の問題を考えるのに必要な思想とは? ハーバード大講義で話題のサンデル教授の主著初邦訳。

定価

1,540

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09387-5

Cコード

0110

整理番号

-28-1

2011/06/08

判型

文庫判

ページ数

432

解説

内容紹介

経済格差、幇助自殺、アファーマティブ・アクション、妊娠中絶など。容易に答えの出せないこれらの問題を考えるために、私たちの社会はどのような思想的基盤を必要とするのか?個人の権利と選択の自由のみを絶対視して、政治は道徳に対して中立であるべきなのか?ハーバード大学の人気講義で話題のM・サンデル教授は、本書で多様な問題を論じつつその思想的背景を分析し、今日の多元的な世界における公共の正義は、コミュニティがもつ「善」と道徳によっても支えられるべきであると説く。

目次

第1部 アメリカの市民生活(アメリカにおける公共哲学の探求
個人主義を超えて―民主党とコミュニティ
手軽な美徳の政治 ほか)
第2部 道徳と政治の議論(州営宝くじに反対する
教室でのコマーシャル
公共領域をブランド化する ほか)
第3部 リベラリズム、多元主義、コミュニティ(道徳性とリベラルの理想
手続き的共和国と負荷なき自己
成員資格としての正義 ほか)

著作者プロフィール

マイケル・サンデル

( さんでる,まいける )

1953年、合衆国ミネアポリス生まれ。ブランダイス大学を卒業後、オックスフォード大学にて博士号取得。現在、ハーバード大学教授。専門は政治哲学。ハーバード大学の担当学部科目「Justice(正義)」が、履修者数14,000人を超す人気講座となる。この講座は、同大建学以来初めて一般公開されて、テレビでも放送された。この番組は2010年、日本でもNHK教育テレビ『ハーバード白熱教室』として放送され、社会現象を巻き起こした。主要著作に本書のほか、『リベラリズムと正義の限界』『民主政の不満』『これからの「正義」の話をしよう』などがある。

鬼澤忍

( おにざわ・しのぶ )

翻訳家。1963年生まれ。成城大学経済学部経営学科卒。埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。訳書に、マイケル・サンデル著『これからの「正義」の話をしよう』『公共哲学』、アラン・ワイズマン著『人類が消えた世界』、デイヴ・ロビンソン『ビギナーズ 哲学』などがある。

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