高良倉吉
( たから・くらよし )1947年沖縄伊是名島生まれ。沖縄史料編集所、沖縄県立博物館、浦添市立図書館長を経て現在、琉球大学法文学部教授・文学博士。首里城復元の委員、NHK大河ドラマ『琉球の風』の監修者などもつとめた。主な著書に『琉球王国史の課題』(ひるぎ社)、『琉球王国の構造』『アジアのなかの琉球王国』(吉川弘文館)、『琉球王国』(岩波新書)、『琉球王国史の探求』(榕樹書林)などがある。
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アジアの海に花開いた琉球王国。その全貌はいまなお数々の謎に包まれ、あたかも神話の世界のようなイメージを懐かせる。しかし歴史をひもといてみると、古琉球王国は、壮大な交易ルートを通じて築き上げた華やかな文化を誇っていた。中国、マラッカやポルトガル等、海外の文書に記された当時の王国の姿などを参考にしながら、その栄光と悲劇の歴史ドラマにわけいる。アメリカ統治時代を通じて否定的な意味合いを担わされてきた「琉球」という名称の本来の意味を復権させ、沖縄独自の文化と世界像に新たな光をあてた歴史的名著。
プロローグ―マラッカにて
第1章 黎明期の王統
第2章 琉球王国への道
第3章 大交易時代
第4章 グスクの世界
第5章 尚真王の登場
第6章 琉球王国の確立
エピローグ―古琉球と現代
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