loading...

ちくま学芸文庫

禅に生きる 鈴木大拙コレクション

困難な時代を生きた 仏教者の真摯な肉声

静的なイメージで語られることの多い大拙。しかし彼の仏教は、この世をよりよく生きていく力を与えるアクティブなものだった。その全貌に迫る著作選。

定価

1,650

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09445-2

Cコード

0115

整理番号

-13-1

2012/03/07

判型

文庫判

ページ数

432

解説

内容紹介

日本が生んだ世界で一番有名な仏教者・鈴木大拙。禅に関する書物を数多く英語で出版し、たびたび海外に招かれ講演を行った大拙の仏教は、日本の仏教徒のみならず、ユングやハイデガーといった西洋の思想家をはじめ、ビート・ジェネレーションと呼ばれる人々をも魅了した。本書では、今では読むことが難しい、雑誌への投稿論文や、西田幾多郎ら近しい人たちへ宛てた書簡を、編年体で収録。すべてを知ることのできる仏の智慧=「般若」と、すべての生きとし生けるものを救う仏の慈悲心=「大悲」が融合する大拙特有の「禅」がどのように作り上げられて

目次

在米時代(一八九七?一九〇八年)(旅のつれづれ(抄)
一八九八年三月三十日 西田幾多郎宛書簡 ほか)
帰国後(一九〇九?一九二〇年)(緑陰漫語(抄)
一九一一年二月二十三日 ポール・ケーラス宛書簡 ほか)
京都時代(一九二一?一九三〇年)(政治より宗教へ
起て若い君等よ ほか)
十五年戦争期(一九三一?一九四五年)(日本精神と禅の側面観
一九三六年二月二十七日 山本良吉宛書簡 ほか)
敗戦後(一九四五?一九六六年)(一九四五年八月十六日 加納実宛書簡
一九四五年八月二十二日 務台理作宛書簡 ほか)

著作者プロフィール

鈴木大拙

( すずき・だいせつ )

1870-1966年。世界中の人々に影響を与えた仏教者。「大拙」は円覚寺に参禅し、師・釈宗演より授けられた居士号で、本名は貞太郎。1897年に渡米し、出版社にて禅思想の英訳本を刊行。1909年の帰国後も、大乗仏教を広く世界に発信した。『日本的霊性』、『禅』など著書多数。

守屋友江

( もりや・ともえ )

1968年生。阪南大学教授。明治学院大学大学院国際学研究科博士後期課程修了。専門は宗教思想史。スタンフォード大学文化社会人類学部客員研究員、デューク大学神学部客員教授等を歴任。著書に『アメリカ仏教の誕生』、翻訳書に『ビルマ仏教徒民主化蜂起の背景と弾圧の記録』がある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本