ヴァルター・ベンヤミン
( べんやみん,ヴぁるたー )1892(Berlin)~1940年(PortBou)。20世紀ドイツの最も異彩を放つ思想家・批評家。きわめて緻密で繊細な文体をもつ卓越した文章家。青年運動の只中で思想形成期を迎え、ユダヤ神秘主義、観念論的弁証法、マルクス主義的歴史哲学等の影響を受ける。激動の時代状況とアクチュアルにまたラディカルに切り結びながら、同時に近代もしくはモデルネの原史(Urgeschichte)を見据え続けた。亡命行の途上でみずから命を絶った。
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「叙述の輝きは思考細片の価値にかかっている」とベンヤミンは言う。“これが青年期の思考だ”と叫んでいる「形而上学」。第一次世界大戦の勃発直後に自殺した親友に捧げるソネット群。旅の途上の夢想に紡がれた小品群。夢や思い出、ふと心に浮かぶ想念から生まれ出た物語群。亡命の前年に運命の島イビサで綴られた、ベルリンでの幼年期から青年期までを回想する手記―。本書では、ベンヤミンの特異な“断片”概念が織り成す多様な言語表現を立体的に構成。謎に包まれた『パサージュ論』の生成過程を明かす、邦訳初公開の覚書集三篇が注目される。待
アフォリズム集
ケンタウロス
“青春”の形而上学
ソネット集
“心象”風小品集
物語/お話集
ベルリン年代記
『パサージュ論』初期覚書集
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