志村五郎
( しむら・ごろう )1930年静岡生れ、東京育ち。1952年東京大学理学部数学科卒業。東京大学助教授、大阪大学教授。プリンストン高等研究所を経て、1964年プリンストン大学教授。現在同大学名誉教授。アーベル多様体の虚数乗法論の高次元化、アーベル多様体のモジュライ理論とモジュライに対応するCM体上のアーベル拡大を記述する保型関数を構成し、志村多様体論を展開。アメリカ数学会コール賞(数論部門)、アメリカ数学会スティール賞(生涯の業績部門)、朝日賞、藤原化学財団藤原賞他受賞。
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数学愛好家のための書き下ろし第3巻。代数的整数論で何が重要か、2次形式の理論、強近似定理や数学オリンピック、外国数学者達との交流のことなど。巻末に前著への附録を付す。
1 コの字型の原理
2 実数論は教える必要があるか
3 ピタゴラスの定理からHilbertの第三問題まで
4 入学試験と数学オリンピック
5 Galoisを超えて
6 問題の重要性と数学者の趣味
7 代数的整数論で何に注意すべきか
8 代数群における類と強近似定理
9 Quadratic Diophantine equations,the class number,and the mass formula
10 私が会った外国数学者達
2013年5月に刊行いたしました『数学で何が重要か』(志村五郎著、ちくま学芸文庫Math & Science)の内容に間違いがございました。
訂正箇所は下記の通りでございます。
p.18,下から5行目:(1/2)φ[h]のあとに「…」をいれる.
p.29,下から8行目:「そんな」は「そんなに」とする.
p.59,4行目:「29」は「229」とする.
p.64,7行目:[S10,p.288]は[S10,p.205]または「本書p.96」とする.
p.67,定理7.2:この言明のままでは正しくない.Fの無限素点の概念を入れてそれもKで不分岐とすれば正しい.絶対類体の定義の仕方はほかにもあるが,やはり「あらゆる素点が不分岐」という条件と次数によるのが自然である.
関係各位および読者のみなさまにお詫びするとともに、訂正いたします。
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