loading...

ちくま学芸文庫

荘子 外篇

心をときほぐす 中国賢人たちの会話の数々

内篇で繰り広げられた荘子の思想を、説話・寓話のかたちでわかりやすく伝える外篇。独立した短篇集として読んでも面白い、文学性に富んだ十五篇。

定価

1,980

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09541-1

Cコード

0110

整理番号

-4-2

2013/08/07

判型

文庫判

ページ数

672

解説

内容紹介

「内篇」で展開された荘子思想のエッセンスを、会話形式による寓話や箴言の形にまとめた「外篇」。老子や孔子、列子など、中国の賢人たちによる精神の自由についてのハイレベルな会話も、福永・興膳両碩学によるテンポのよい訳で、楽しみながら理解することができる。「外篇」は荘子の思想が中国文化に与えた影響を知る上でも重要であり、たとえば“真の絵描き像”を論じた「田子方篇七」は美術史家によく引用され、「天運篇三」の“咸池の音楽問答”は、中国が生んだユニークな音楽論として知られる。「ひそみにならう」等、故事の由来がわかる話も

目次

駢拇篇第八
馬蹄篇第九
〓(きょ)篋篇第十
在宥篇第十一
天地篇第十二
天道篇第十三
天運篇第十四
刻意篇第十五
繕性篇第十六
秋水篇第十七
至楽篇第十九
山木篇第二十
田子方篇第二十一
知北遊篇第二十二

著作者プロフィール

荘子

( そうし )

中国の戦国時代の思想家で、道教の始祖の一人とされる人物。姓は荘、名は周、子は尊称。あらゆる人為的なものを否定し、自然との合一を理想として生きた。

福永光司

( ふくなが・みつじ )

1918-2001年。大分県生まれ。中国思想史家。老荘思想・道教研究の第一人者。京都大学名誉教授。著書に『道教思想史研究』『荘子 古代中国の実存主義』など、訳書に『老子』『列子』『空海 三教指帰ほか』などがある。

興膳宏

( こうぜん・ひろし)

1936年福岡県生まれ。中国文学者。中国文学理論の研究により、2013年学士院賞を受賞。現在、京都大学名誉教授、財団法人東方学会理事長著書に『新版 中国の文学理論』『中国文学理論の展開』など、訳書に『文心雕龍』などがある。

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

  • [*]は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
  • (ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
  • ※お寄せいただいたご意見・ご感想の著作権は小社へ帰属し、当ホームページや小社出版物に転載させていただく場合がございます。
  • ※ご意見・ご感想への返信はいたしておりません。ご了承ください。

「ちくま学芸文庫」でいま人気の本

いま話題の本