香西秀信
( こうざい・ひでのぶ )1958年香川県生まれ、筑波大学第一学群人文学類卒業。同大学院博士課程教育学研究科単位修了、琉球大学助手を経て、現在、宇都宮大学教育学部教授。専攻は修辞学(レトリック)と国語科教育学。著書に『反論の技術』『議論の技を学ぶ論法集』『修辞的思考』『論争と「詭弁」』『議論術速成法』『論より詭弁』『論理病をなおす!』など。
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人を納得させる議論には「型」がある。「定義」「類似」「譬え」「比較」「因果関係」―たった五つの論法さえきちんと使いこなせれば、誰だって自分の考えを的確に表現できるようになり、一見もっともらしい相手の主張の弱点も見えてくる。教育現場でディスカッションなどを指導する際の手引きとして書かれた本書には、議論に欠かせないこれらの技術の使い方と、それに対する反論の仕方といった、私たちが身につけておくべきイロハが明快に論じられている。豊富な実例を通して論証・反論の技術を磨く、確かな修辞学的知見に裏打ちされた入門書。『議
第1章 定義(最も必要なことだけの定義
説得的定義―論証的定義
定義としての名づけ
反論に関する若干の注意)
第2章 類似(正義原則
暗示的人格攻撃
相手の主張を不条理に帰結させる論法
その他のヴァリエーション
反論の方法)
第3章 譬え(関係の誇張
論争の武器としての笑い
価値の転移による効果
譬えの脆弱さと反論の方法)
第4章 比較(a fortiori―より強い理由によって
勿論解釈とその応用
反論の可能性―誰にとっての「より」なのか)
第5章 因果関係(これは「論法」か?
原因による正当化
結果による正当化
反論の方法)
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