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定価

1,760

(10%税込)
ISBN

978-4-480-09959-4

Cコード

0139

整理番号

-22-2

2019/11/07

判型

文庫判

ページ数

480

解説

内容紹介

水辺に出没する日本の妖怪・河童。本書は、民間伝承や文献に出現するこの空想生物を、時代ごと地域ごとに精査。そこから、近世の潅漑用水発達と鎖国にともない内陸の河沼へ目が向けられたこと、ワニやスッポンなど水棲生物を祖型としつつ、水死者・被差別民・処刑キリシタン等のイメージが多元的に重なって河童となったことが浮かびあがる。民俗学と科学史を横断した異色の生物学者による実証分析的空想生物学の著作。その底流には、日本人の生命観へのアプローチが満ち満ちている。

目次

第1章 河童前史
第2章 河童の行動
第3章 遺伝・変異および先祖がえり
第4章 近世知識人の河童イメージ
第5章 九州土着の河童イメージ
第6章 河童伝承における動物的・人的要素
第7章 近世一九世紀における河童文献の書誌

著作者プロフィール

中村禎里

( なかむら・ていり )

1932年、東京生まれ。東京都立大学生物学科卒業。立正大学教養部教授を経て仏教学部教授。同大名誉教授。専攻は科学史、民俗生物学。生物学を中心として歴史・民俗に関連した著書も多い。『ルイセンコ論争』『近代生物学史論集』(ともに、みすず書房)、『危機に立つ科学者』(河出書房新社)、『動物たちの日本史』(海鳴社)、『動物たちの霊力』(筑摩書房)などがある。

お詫びと訂正

11月7日刊行のちくま学芸文庫『河童の日本史』のカバーの著者名に誤りがございました。
関係各位および読者のみなさまに深くお詫び申し上げ、下記の通り訂正いたします。

【訂正箇所】カバー
(誤)中村禎理
(正)中村禎里

なお、『河童の日本史』カバーの交換をご希望の方には、無償で交換に応じさせていただきます。
*交換用のカバーは、11月15日出来予定となっております。出来次第、順次発送となってしまいますことを重ねてお詫び致します。

≪お問い合わせ先≫
筑摩書房『河童の日本史』カバー交換係
電話番号:03-5687-2680

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