内藤正典
( ないとう・まさのり )1956年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学文科卒業。社会学博士。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。一橋大学教授を経て、同支社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『イスラームから世界を見る』(ちくまプリマー新書)『となりのイスラム』(ミシマ社)『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』(集英社)ほか多数。
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環境や貧困、差別や戦争、世界規模の課題解決は、他国の人と取り組まなくてはならない。そのためには自国とちがう国の文化を知ることが重要だ。アジアとヨーロッパ、二つの大陸にまたがる国トルコは「東洋のものさし」「西洋のものさし」の融合が可能か考え続けてきた。トルコの人びとの考え方を通して、世界を眺めると、異文化理解のてがかりが見えてくる。
第1章 イスラムと政教分離のはざま(イスラムの国ではないトルコ
ケマル・アタテュルクの決断 ほか)
第2章 だれも正義の味方になれない民族の問題(トルコ人であること
憎しみは憎しみをよんで ほか)
第3章 素顔のトルコの人たち(子どもはたからもの
赤ん坊にとっての日本とトルコ ほか)
第4章 激動する世界のなかで(トルコ人労働者の30年
家族とともに暮らすこと ほか)
第5章 トルコのものさしが示す世界の姿(ある希望への旅路の物語
フランスへ密航する ほか)
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