家島彦一
( やじま・ひこいち )1939年、東京都生まれ。慶應義塾大学修士課程修了。文学博士。東京外国語大学名誉教授。専門はイスラーム史、東西交渉史。著書に、『海域から見た歴史』『イブン・バットゥータと境域への旅』(名古屋大学出版会)、『イブン・バットゥータの世界大旅行』(平凡社新書)などが、訳書に、イブン・バットゥータ『大旅行記』、イブン・ファドラーン『ヴォルガ・ブルガール旅行記』(平凡社)などがある。
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本書は、歴史的にみたインド洋――東シナ海、南シナ海、インド洋、ベンガル湾、ペルシャ湾、紅海まで――とその周辺部の文化圏に、他の文化圏が流入・接続し、新たな世界ネットワークを形成していく過程を描いた作品。扱う時代は、4世紀から20世紀までと広い。この地域、あるいは海路から見た歴史の重要性は、ポメランツらのグローバルヒストリーでも指摘されている。
序 インド洋海域世界とは何か―木造帆船ダウを共有する文明
1 海域と文明(海域とイスラーム史の展開
海域ネットワークの成立
海域ネットワークの展開
海域ネットワークの変容
巡礼と人間移動のネットワーク)
2 インド洋海域世界が育てた船の文化と信仰(ダウとインド洋)
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