中村達也
( なかむら・たつや )1941年秋田市生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。千葉大学教授、中央大学教授を経て、現在中央大学名誉教授。著書に、『市場経済の理論』『ガルブレイスを読む』他、訳書にR・スキデルスキー著『ケインズ時代の終焉』、R・ハイルブローナー他著『現代経済学』他多数。
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世の中には名だたる経済学の古典がいくつもある。しかしケインズは、経済学者であるからには学術専門書ではなく、パンフレットのようなものを書くべきだと述べた。経済学者は日々変化する経済情勢をつかみ取り、それに対処し続けなければならないと考えたからだ。本書では経済政策の表舞台に立った当のケインズをはじめ、スラッファ、シューマッハー、ミュルダール、セン、ハロッド、都留重人らによって書かれた様々な問題への、今こそ注目すべき処方箋を紹介。あわせて無数に枝分かれした各経済学派の特徴と、その目指すところも解説する。経済学に興味のあるすべての人へ。文庫オリジナル。
第1章 経済学者たちの処方箋(幸福と経済学―ケインズとシェイクスピアとスミス
労働からの解放―ケインズとラッセルとゴルツ ほか)
第2章 戦後経済学のマトリックス(混合経済と経済成長下の経済学
経済成長の転換と反ケインズ経済学 ほか)
第3章 経済学における中心と周縁(異端・反主流・周縁
周縁からの批判的メッセージ ほか)
第4章 ライフスタイルと経済(イギリスの地で考える
歳時記の中の経済)
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