榎本博明
( えのもと・ひろあき )1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒業。東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、 カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授等を経て、現在MP人間科学研究所代表。産業能率大学兼任講師。著書に『〈自分らしさ〉って何だろう?』『「対人不安」って何だろう?』『「さみしさ」の力』(ちくまプリマ―新書)など。
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自分の内面に目が向かうようになる青年期。誰とも違う個別性の自覚とともに、痛切な「さみしさ」が生まれてくる。わかり合える友だちを求めながらも、心の中をのぞかれることへの抵抗感や比較意識からくる不安も強い。自立へと歩み出すために、さみしさの意味を見つめなおす。
第1章 「さみしさ」を感じるのは自立への第一歩(自分が嫌になることがある
親の言葉や態度に、なぜかイライラする ほか)
第2章 自己の個別性への気づきがもたらす「さみしさ」(自分と向き合うことで芽生える自己意識
自分だけみんなと違うように感じる ほか)
第3章 つながっていても孤独(仲間といると気が紛れる
つながっていないと不安 ほか)
第4章 孤独だからこそ、人を切実に求める(世界からの疎外感
さみしいからこそ、人と深くつながりたい ほか)
第5章 一人を持ちこたえる力(さみしさを取り戻す
一人でいられる力がないと不毛なつながりに縛られる ほか)
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