柳宗悦
( やなぎ・むねよし )1889-1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれていた。
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日本民芸館の開款、美の浄土沖縄と戦時下での困難な台湾旅行、空襲の激化を避ける蒐集品の疎開、戦災を免れた民芸館の米軍による接収の危機,戦後の民芸運動の復興、仏教への関心などを伝える昭和9年から昭和42年までの書簡を収録。
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