柳宗悦
( やなぎ・むねよし )1889-1961年。学習院高等科在学中に雑誌「白樺」創刊に参加。主に美術の分野を担当した。東京帝国大学哲学科を卒業後は宗教哲学者として活躍。濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉らと出会い、「民藝」という新しい美の概念を打ちたてた。眼の人として知られるが、柳のまなざしは、物の美しさだけではなく、物を生み出した人や社会にたえず注がれていた。
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イギリスにおける国際工芸家会議での成功、それに前後する長期の欧米旅行、リーチを伴っての帰国、精力的な国内民芸旅行、過労による脳溢血、半身不随の病床からの盛んな蒐集活動などを伝える昭和25年から死ぬ5日前までの書簡を収録。
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