吉川幸次郎
( よしかわ・こうじろう )1904年、神戸市に生まれ、1980年、没。1923年京都帝大文学科に入学、支那文学を専攻。28年中国に留学、31年帰国。同年、東方文化学院(京都大学人文科学研究所東方学研究部)の研究員となり16年間をすごす。47年京都大学教授。この間、数々の著書を発表、日本の中国文学の普及に大きく貢献、芸術院会員、文化功労者となる。主な著書に、『尚書正義』、『杜甫私記』、『読書の学』、『仁斎・徂徠・宣長』、『吉川幸次郎全集』(全27巻+別巻1)などがある。
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師狩野直喜に「純粋培養」された著者は、三十を過ぎて初めて日本漢学に接した。中国文明受容の歴史を論じ、仁斎の温雅、宣長の方法論への親近を述べ、師友の業績を顕彰する。
受容の歴史―日本漢学小史
中国文学の日本における受け入れられ方
雑感―「懐風藻」その他
日本の儒学
日本の潔癖
日本的歪曲
君臣父子
日本の心情
「日本の心情」あとがき
はきちがえ〔ほか〕
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