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シリーズ・全集

ミシェル・フーコー講義集成 6 社会は防衛しなければならない

——コレージュ・ド・フランス講義1975─1976年度

<生政治>とファシズム、戦争と国家。 フーコー権力論の転回点をなす 系譜学的試み

ナチズムとスターリニズムを経た今日において権力とは何か。〈戦争〉を国家の母胎と見る歴史家の説を検証し、生政治の系譜学を指向する、フーコー権力論の一大転回点。

定価

5,280

(10%税込)
ISBN

978-4-480-79046-0

Cコード

1310

整理番号

2007/08/23

判型

A5判

ページ数

328

解説

内容紹介

20世紀最大の思想家ミシェル・フーコーの、“知”のエスタブリッシュメントの頂点に立つコレージュ・ド・フランスにおける講義(講座名;思考諸体系の歴史)の貴重な記録。1971年から死の直前の84年6月までの伝説的な講義では、壮大な思考の全容が各年度の尖鋭なテーマに沿ってスリリングに明かされてゆく。

目次

講義とはなにか?
従属化された知
闘争についての歴史的知、系譜学と学的言説
系譜学の争点としての権力
権力についての法的理解と経済的理解
抑圧としての権力、戦争としての権力
クラウゼヴィッツの箴言の逆転
戦争と権力
哲学、および権力の限界
司法と王権〔ほか〕

著作者プロフィール

ミシェル・フーコー

( ふーこー,みしぇる )

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

石田英敬

( いしだ・ひでたか )

1953年、千葉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学、パリ第10大学大学院博士課程修了。現在、東京大学大学院情報学環長、総合文化研究科言語情報科学専攻教授。専攻、記号学・メディア論、言語態分析。特に19世紀以後のメディア・テクノロジーの発達と人間文明との関係を研究。編訳書に『ミシェル・フーコー思考集成(全10巻)』、『フーコー・コレクション(全6巻+ガイドブック)』(筑摩書房)、著書に『知のデジタル・シフト』(弘文堂、編著)『アルジャジーラとメディアの壁』(岩波書店、共著)『記号の知/メディアの知』(東京大学出版会)などがある。

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