ミシェル・フーコー
( ふーこー,みしぇる )1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。
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〈統治性〉の系譜をキリスト教の〈司牧〉に遡り国家の権力行使が〈領土〉支配から〈人口〉管理に移行するさまを描く。フーコー権力論の未知の核心部を明かす白熱の講義。
7,150
円978-4-480-79047-7
1310
2007/06/25
A5判
560
頁古典主義時代に政治の舞台に登場した“統治”の概念―その系譜をキリスト教における“司牧”にまで遡り、さらに国家の権力行使が“領土”支配から“人口”管理に移行してゆくさまを描出、壮大な射程で新たな政治的“知”の誕生のメカニズムに迫る。
講義全体の見通し。生権力の研究
権力メカニズムの分析に関する五つの命題
法システム・規律メカニズム・安全装置。その二つの例。(a)盗みの処罰、(b)癩病・ペスト・天然痘の取り扱い
安全装置の一般的特徴(一)。安全空間
都市の例
十六‐十七世紀における都市空間の整備の三つの例。(a)アレクサンドル・ル・メートル『首都論』(一六八二年)、(b)リシュリュー、(c)ナント
安全装置の一般的特徴(二)。出来事との関係。統治術、偶然の取り扱い
十七‐十八世紀における食糧難の問題
重商主義者から重農主義者へ
出来事の取り扱いが安全装置と規律メカニズムでどのように異なるか〔ほか〕
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