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シリーズ・全集

ミシェル・フーコー講義集成 8 生政治の誕生

——コレージュ・ド・フランス講義1978─1979年度

新たな統治術としての自由主義の問題を具体的現在に焦点を定めて説く白熱の講義

西欧における統治テクノロジーの歴史的変化を、政治経済学の登場からドイツおよびアメリカの新自由主義に至るまで、現代史の領域にも大きく踏み込んで分析する。

定価

6,050

(10%税込)
ISBN

978-4-480-79048-4

Cコード

1310

整理番号

2008/08/25

判型

A5判

ページ数

430

解説

内容紹介

健康・衛生・出生率・寿命・人種などにより政治実践に対して提起される諸問題の合理化を試みる“生政治”を考察するために―ドイツ的形態の新自由主義およびアメリカ新自由主義を実証的に展望し、“ホモ・エコノミクス”の出現へと遡って市民社会を独自に分析する。現代史にフーコーが大きく踏み込んだ稀有な講義。“社会科学のアルケオロジー”の到達点。

目次

方法の問題
普遍概念は存在しないと想定すること
前年度講義の要約。国家理性にもとづく統治の制限された目標(外交政策)と、内政国家の無制限の目標(国内行政)
国家理性の外的制限の原理としての法権利
本年度の講義の展望。統治理性の内的制限の原理としての政治経済学
この研究全体に賭けられているもの。一連の実践と真理の体制との連結、そしてそうした連結による現実への組み入れの諸効果
自由主義とは何か
自由主義と十八世紀における新たな統治術の活用
自由主義的統治術の種別的特徴。(1)もはや単に法陳述の領域としてではなく真理形成の場所として市場が構成されるということ
方法の問題。狂気、刑罰制度、セクシュアリティをめぐって企図された探求に賭けられていたもの。「真理陳述の体制」の歴史の素描〔ほか〕

著作者プロフィール

ミシェル・フーコー

( ふーこー,みしぇる )

1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。

慎改康之

( しんかい・やすゆき )

1966年、長崎生まれ。東京大学教養学部卒、東京大学大学院博士課程退学。フランス社会科学高等研究院(EHESS)博士課程修了。現在、明治学院大学教授。著書として『法の他者』(共著、御茶の水書房)、訳書に『ミシェル・フーコー講義集成』第Ⅳ、Ⅴ、Ⅷ、ポール・ヴェーヌ『フーコー その人その思想』(筑摩書房)他。

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