ミシェル・フーコー
( ふーこー,みしぇる )1926年フランス・ポワティエ生まれ。高等師範学校で哲学を専攻、ヨーロッパ各国の病院・研究所で精神医学を研究する。1969年よりコレージュ・ド・フランス教授。1984年没。主著に『精神疾患とパーソナリティ』『狂気の歴史』『臨床医学の誕生』『言葉と物』『知の考古学』『監視と処罰』『性の歴史』がある。
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パレーシア(勇気をもって真理を語ること)に関する考究をさらに深め、ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示する。哲学的遺言ともいうべき最終講義。
6,490
円978-4-480-79053-8
1310
2012/02/20
A5判
488
頁パレーシア(勇気をもって真理を語る)概念についての考究を、政治におけるパレーシアに焦点を定めつつ古代哲学の読み直しを試みた前年の主題をうけてさらに深めてゆき、ソクラテスやキュニコス派を独創的なやり方で提示、ギリシア・ラテン思想とキリスト教との関係をも展望する。権力や死を前に真理を語る古代の哲学者の言説が、フーコー自身の病と死の地平から放たれるかのような稀有な輝きとともに繰り広げられてゆく、哲学的遺言とも言うべきフーコーの最終講義。
認識論的諸構造と、真理表明術の諸形式
パレーシアに関する研究の系譜。自己自身に関する“真なることを語ること”の諸実践
自己への配慮の地平における生存の師
その主要な特徴としてのパレーシア
パレーシア概念の起源について
パレーシアの二重の意味
構造上の諸特徴。真理、契約、リスク
パレーシア的協定
パレーシア対弁論術
“真なることを語ること”の種別的方式としてのパレーシア〔ほか〕
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