小関智弘
( こせき・ともひろ )1933年生まれ。町工場の旋盤工として51年間働き続けたが、現在は作家として執筆に専念している。主な著書に『大森界隈職人往来』『粋な旋盤工』『羽田浦地図』『鉄の花』『職人学』『鉄を削る 町工場の技術』『春は鉄までが匂った』『仕事が人をつくる』『ものづくりに生きる』『町工場巡礼の旅』など。
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東京湾と人々の生活が深くかかわっていた時代、大森海岸からほど近いところに住んでいた小関一家。秀才の兄、文字の苦手な母、魚屋の父、質屋の叔父、さまざまな仕事や商売をいとなむ町の人たちと、その日々の暮らし。やがて戦争による疎開、空襲、捕虜の姿など少年が見た光景とは?さらに敗戦、進駐軍、パンパンガール、メーデー事件と激変する社会に、思春期から青年になろうとする著者はなにを感じたのか?戦中戦後を生きた庶民の日常を、時代と共に子どもから大人へと成長する著者自身の視点で描いた書下ろし。
第1章 銃後の守り(大どぶのある町
戦争がはじまった ほか)
第2章 空襲下の子どもたち(学童疎開
夫婦相和シ ほか)
第3章 平和島のある町(捕虜収容所
工場の時代 ほか)
第4章 戦争は終わっても(バラックを建てる
もうひとつの防波堤 ほか)
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