塩野米松
( しおの・よねまつ )1947年、秋田県角館生まれ。作家。著書に宮大工棟梁・西岡常一、小川三夫、その弟子たちからの聞き書き『木のいのち木のこころ』のほか、『木の教え』『手業に学べ』など。聞き書きの名手。失われゆく伝統文化・技術の記録に精力的に取り組んでいる。
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北海道から沖縄まで津々浦々、漁師の生活を訪ねて歩いた珠玉の聞き書き。かつて水産国といわれた日本も、いまや水産物の自給率が六〇%ほどの輸入国となってしまった。テクノロジーの導入で失われつつある伝統の技、資源の枯渇、漁師の高齢化…日本の海で何が起こっているのか。漁師たちはそれをどう考え、どうしようとしているのか。意外にも知られていない、漁師たちの等身大の姿を写し出す。
ウミンチュウ・上原佑強(沖縄県糸満市)
金印の島・内山甚一(福岡県志賀島)
国境の島・原田義治(長崎県・対馬)
工業地帯の海・三宅明久(瀬戸内・寄島)
カツオ漁船主・坂上猪太郎(中土佐・久礼漁港)
七尾湾の小型底引き漁・大根常雄(石川県七尾市)
オホーツクのサケ定置網・村橋信夫(北海道根室市)
三陸サンマ船の名船頭・千崎鶴右エ門(岩手県宮古市)
ハタハタ漁・古仲忠夫(秋田県男鹿市)
マグロ一本釣り・米沢豊(青森県大間町)
マグロ延縄漁・寺本正勝(和歌山県串本町)
オホーツクのホタテ漁・冨澤利之(北海道稚内市宗谷)
江戸前の穴子漁五十年・伊東俊次(東京都大田区羽田)
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