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ちくま文庫

9条どうでしょう

護憲と改憲の枠組を超えて

「改憲論議」の閉塞状態を打ち破るには、「虎の尾を踏むのを恐れない」言葉の力が必要である。四人の書き手によるユニークな洞察が満載の憲法論!

定価

748

(10%税込)
ISBN

978-4-480-42994-0

Cコード

0132

整理番号

-29-2

2012/10/10

判型

文庫判

ページ数

240

解説

内容紹介

「憲法九条をどうすべきか」。護憲派にも改憲派にも言い分はあるでしょう。しかし、原理主義的に考えているだけではこの閉塞状態はどうにもならない。これを打ち破るには、「虎の尾を踏むのを恐れない」言葉の力が必要なのだ。「九条と自衛隊のねじれによる病の効用」「男は戦争が大好き」「現実性より方向性」「普通の国のチープさ」などなど、他では読めない洞察が満載のユニークな憲法論。

目次

憲法がこのままで何か問題でも?(自衛隊と憲法の「ねじれ」について
憲法九条と自衛隊の「矛盾」 ほか)
改憲したら僕と一緒に兵隊になろう(拝啓天皇陛下様
憲法九条は去勢 ほか)
三十六計、九条に如かず(二〇〇六年、愛国発作を懸念する
国辱の元凶探しを恐れる ほか)
普通の国の寂しい夢―理想と現実が交錯した二十年の意味(明題はそこにあるのではない
「法」の彼岸で生きる人々と、それを見ている観客 ほか)

著作者プロフィール

内田樹

( うちだ・たつる )

1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会を主宰する武道家。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。著書に『先生はえらい』『武道的思考』、共著に『大人は愉しい』他多数。

平川克美

( ひらかわ・かつみ)

1950年東京生まれ。1975年早稲田大学理工学部機械工学科卒業。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立、代表取締役となる。99年、シリコンバレーのBusiness Cafe, Inc.の設立に参加。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役。立教大学大学院ビジネスデザイン研究科特任教授。著書に『反戦略的ビジネスのすすめ』(洋泉社)、『株式会社という病』(文春文庫)、『経済成長という病』(講談社現代新書)『俺に似たひと』(医学書院)『小商いのすすめ』(ミシマ社)など多数がある。

町山智浩

( まちやま・ともひろ)

1962年東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。コラムニスト、映画評論家。カリフォルニア州バークレー在住。主な著書に『〈映画の見方〉がわかる本』(洋泉社)、『トラウマ映画館』(集英社文庫)、『トラウマ恋愛映画入門』(集英社)、『USAカニバケツ』『底抜け合衆国』(ちくま文庫)など多数がある。柳下毅一郎との共著に『ベスト・オブ・映画欠席裁判』(文春文庫)などがある。

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