内田樹
( うちだ・たつる )1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授を経て同大学名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。多田塾甲南合気会を主宰する武道家。『私家版・ユダヤ文化論』で小林秀雄賞、『日本辺境論』で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。著書に『先生はえらい』『武道的思考』、共著に『大人は愉しい』他多数。
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「憲法九条をどうすべきか」。護憲派にも改憲派にも言い分はあるでしょう。しかし、原理主義的に考えているだけではこの閉塞状態はどうにもならない。これを打ち破るには、「虎の尾を踏むのを恐れない」言葉の力が必要なのだ。「九条と自衛隊のねじれによる病の効用」「男は戦争が大好き」「現実性より方向性」「普通の国のチープさ」などなど、他では読めない洞察が満載のユニークな憲法論。
憲法がこのままで何か問題でも?(自衛隊と憲法の「ねじれ」について
憲法九条と自衛隊の「矛盾」 ほか)
改憲したら僕と一緒に兵隊になろう(拝啓天皇陛下様
憲法九条は去勢 ほか)
三十六計、九条に如かず(二〇〇六年、愛国発作を懸念する
国辱の元凶探しを恐れる ほか)
普通の国の寂しい夢―理想と現実が交錯した二十年の意味(明題はそこにあるのではない
「法」の彼岸で生きる人々と、それを見ている観客 ほか)
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