岩本素白
( いわもと・そはく )(1883-1961)国文学者で随筆家で散歩の達人。本名は堅一。東京府麻布に生まれる。早稲田大学文学部国文科教授で随筆文学講座を担当。「単純と純粋を極めたひと」と早稲田大学同期で歌人の窪田空穂はいう。『岩本素白全集』『素白随筆』『東海道品川宿?岩本素白随筆集』『素白先生の散歩』『素白随筆集?山居俗情・素白集』『素白随筆遺珠・学芸文集』など。早川茉莉(はやかわ・まり)ライター、編集者。著書に『森茉莉かぶれ』『修道院のお菓子と手仕事』(共著)など。
loading...
酒は飲まず煙草は吸わず、碁も打たず将棋も指さず、謡も謡わず茶も立てぬ、世間的に云えば無趣味極まる男である。暇さえ有れば独り杖を曳いて気侭に歩くだけの事である―、繊細かつ鋭敏な感覚を持って文学の世界に遊び、独り歩くことを好んだ素白先生。自然を愛でる心や、庶民の目線で物を見る姿勢は、思索にとんだ文章となり、静かに響く。幻の小説1編併録!
第1章 素白雑貨
第2章 素白好み
第3章 読我書屋
第4章 孤杖飄然
第5章 素湯のような話
第6章 滋味放浪
第7章 がんぽんち
小説 消えた火
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。