伊藤礼
( いとう・れい )1933年東京生まれ。一橋大学経済学部卒業。2002年まで日本大学芸術学部教授。主な著書に『伊藤整氏奮闘の生涯』(講談社)、『パチリの人』(新潮社)、『こぐこぐ自転車』(平凡社ライブラリー)、『耕せど耕せど――久我山農場物語』(東海教育研究所)など。1991年『狸ビール』(講談社文庫)で講談社エッセイ賞受賞。
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著者は庭に訪れる雨と風と太陽が行う不思議に心を奪われています。彼の庭は猫額大、広くはありません。しかし70代にして思い立ち、雨、風、太陽たちと不思議の世界に遊ぶために庭を鍬で耕して種を蒔いたりし始めたのです。それが高じて今はダダダダとやかましい音を立てる耕耘機まで買ってきて農耕活動に精を出しているのです。滋味とユーモア溢れるエッセイ。
七月 農場案内―及びナスに関する感想
八月 エンジンカルチベーターを購入したことと使用開始までの年月のこと
九月 雑草繁茂のこととクワイ栽培に着手した事情
十月 クワイが順調に成長したこととオクラが孤軍奮闘したこと
十一月 秋の作付けとクワイ収穫について―及び青虫発生のこと
十二月 歳末所感―主としてクワイ生産に注いだ熱意に関して
一月 冬越えの作物たち―附シビン考
二月 春は名のみの風の寒さや―附神代植物公園視察
三月 春は満を持して―主としてラブミー農場に関する感想
四月 春到来―播種地図を作成したこと
五月 万物成長中―附メダカを購入したこと
六月 農場多事多端―オシンダイコンを育成したこと
七月 ウドンコ病に関する思索―附シオカラトンボ飛来のこと
八月 マクワウリとナンキンマメとカボチャ―予期せぬことと予期したこと
九月 サツマイモ考(その一)―ツルボケに関する反省
十月 サツマイモ考(その二)―保存のためにムロを掘った昔話
十一月 菊とクワイ―菊がきれいに咲いたこと
十二月 新しい年への構想―『一年中野菜を絶やさず作る計画表』研究
『ダダダダ菜園記-明るい都市農業』(ちくま文庫)の272ページにおきまして、「あとがき」最後の7行分が、印刷の手違いで白紙になっていることがわかりました。
関係各位および読者のみなさまにお詫びし、お知らせいたします。
印刷すべきだった272ページ部分は下図の通りです。
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