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ちくま文庫

山口瞳ベスト・エッセイ

サラリーマン処世術から飲食、幸福と死まで。――幅広い話題の中に普遍的な人間観察眼が光る山口瞳の豊饒なエッセイ世界を一冊に凝縮した決定版。

定価

1,045

(10%税込)
ISBN

978-4-480-43500-2

Cコード

0195

整理番号

-38-3

2018/03/06

判型

文庫判

ページ数

416

解説

内容紹介

山口瞳は直木賞作家である。しかし小説ばかりでなく、「週刊新潮」の連載コラム「男性自身」のように、エッセイストとしても優れていた。清水幾太郎の「核の選択」を真っ向から論じた「卑怯者の弁」や向田邦子の事故死を扱った「木槿の花」は、社会的にも大きな話題をよんだ。あわせてサラリーマン社会の切ない日常を過不足なく描き、独自の生活美学を浮き彫りにする。

目次

1 人間通―“偏軒”として生きる
2 昭和の迷宮―漂泊する自画像
3 われらサラリーマン―運・競争・会社人間
4 夢を見る技術―歓びと哀しみと…
5 わが生活美学―人間関係の極意
6 飲食男女―“通”の“通”の弁
7 老・病・死―反骨と祈り

著作者プロフィール

山口瞳

( やまぐち・ひとみ )

1926─95年。東京生まれ。兵役の後、鎌倉アカデミアで学び、1958年壽屋(現・サントリー)に入社。「洋酒天国」編集の傍ら、コピーライターとしても活躍する。1963年『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞を受賞し、文筆業に専念する。『血族』や『家族』『人殺し』などのほか、「週刊新潮」の長期連載コラム「男性自身」は多くの読者から支持された。

小玉武

( こだま・たけし )

1938年、東京生まれ。著書として『『洋酒天国』とその時代』『係長・山口瞳の〈処世〉術』『佐治敬三』『開高健』『美酒と黄昏』などがある。

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