浜本隆志
( はまもと・たかし )浜本隆志 (はまもとたかし):1944年香川県生まれ。関西大学名誉教授。ワイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。博士(文学)。ドイツ文化論・ヨーロッパ文化論専攻。著書に『「窓」の思想史』(筑摩選書)、『拷問と処刑の西洋史』(新潮選書)、『魔女とカルトのドイツ史』(講談社現代新書)、『バレンタインデーの秘密』』(平凡社新書)、『ナチスと隕石仏像』(集英社新書)、『図説 ヨーロッパの紋章』『図説ヨーロッパの装飾文様』(ともに、河出書房新社)などがある。
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建築物に欠かせない「窓」。この身近な建築表象を歴史的にふりかえってみたとき、どのような相貌があらわれてくるのだろうか。日本とヨーロッパの様々な文物を織り交ぜながら、その土地に住まう人々が窓の造形に込めた感情と思想の来歴、文化構造の相違と影響関係、そして文明的意味を探る。
第1章 ヨーロッパ―発信型文化と垂直志向
第2章 日本―受信型文化と水平志向
第3章 永遠性と一回性―窓ガラスと障子
第4章 ヨーロッパの閉鎖性と日本の開放性
第5章 窓辺の風景
第6章 窓の風俗史
第7章 政治支配のシンボルとしての建築
第8章 窓と欲望の資本主義
第9章 垂直志向から水平志向へ
第10章 窓のメタモルフォーゼ
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