赤上裕幸
( あかがみ・ひろゆき )1982年生まれ。京都大学大学院教育学研究科教育科学専攻博士後期課程修了。現在、防衛大学校公共政策学科准教授。メディア論、映像文化論を専攻。単著に『ポスト活字の考古学――「活映」のメディア史 1911―1958』(柏書房,2013)が、共著に『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新潮社,2012)、『日本の論壇雑誌 教養メディアの盛衰』(創元社,2014)などがある。
loading...
歴史にifはないと言われる。そうだろうか?「もしもあの時、?だったなら」というifの思考は、ある時代を生きた人々の、実現しなかった願望、失敗に終わった計画など、「ありえたかもしれない未来」の把握を可能にする。歴史に埋もれた「敗者」を救い出し、「未来」への視角を開く「歴史のif」。SFのP.K.ディック、歴史学のファーガソン、哲学のベンヤミン、社会学の大澤真幸らを取り上げその思考を検討し、「歴史のif」の可能性を指し示す。
序章 歴史にifは禁物と言われるけれど
第1章 時間線を遡って
第2章 一九九〇年代日本の架空戦記ブーム
第3章 ファーガソンの「仮想歴史」
第4章 「歴史のなかの未来」学派
終章 もっともっと多くのものが
資料編
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。