イベント情報

2016/03/11

日本出版クラブ主催セミナー 本が「地域」をつくる
佐々涼子さんと鎌倉幸子さんが、
地域を結びつける「本」の未来について語る!

本が「地域」をつくる

製紙工場と、本と、図書館と、被災地をつなぐ物語。そこから「出版の未来」が見える。

 2011年3月11日の東日本大震災で日本製紙石巻工場は機能が全停止しました。その惨状を見た人はもちろん、従業員でさえ復旧は難しいと考えていましたが、半年後に奇跡の復活を成し遂げます。この事実を追って、佐々涼子さんは『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場』を著します。取材を通して、日本の出版の4割が日本製紙に依存し、その主力が石巻工場であることを知ったそうです。そして、その石巻工場が、被災地である釜石の山林から原料の供給を受けていることを知り、現在、工場と山林のつながりについて取材を進めています。

 大震災後、鎌倉幸子さんは、壊滅的な被害を受けた被災地に入り、人々の話に耳を傾け、活力を取り戻す一番の手段は、「読書」につきる、と考えました。当時、鎌倉さんは「シャンティ国際ボランティア会」に所属し、カンボジアでの読書環境を整える活動もされていたので、その経験を活かし、2011年7月、移動図書館事業を、まずは岩手県から立ち上げます。その事業は現在も続いており、岩手、宮城、福島の仮設住宅団地を巡回しています。
 
 このお二人が、「本」が「紙」、「木」へとつながり、「地域」を結びつけていること、そして、それを主軸に「出版の未来」について語ります。
多数のご参加をお待ちしております。

佐々涼子(ささ・りょうこ)
日本語教師を経て、ノンフィクションライターに。新宿歌舞伎町で取材を重ね、2011年『たった一人のあなたを救う 駆け込み寺の玄さん』を上梓。2012年『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞。2014年『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』で、キノベス1位、ダヴィンチ・ブック・オブザイヤーなど8冠を獲得。

鎌倉幸子(かまくら・さちこ)
アメリカの大学で異文化経営学を学び、シャンティ国際ボランティア会に入職。震災後、被災地で立ち上げた移動図書館事業をまとめた、『走れ!移動図書館――本でよりそう復興支援』を2014年に上梓。現在、アカデミック・リソース・ガイド株式会社でプロジェクトマネージャーを務める。

日時 : 2016年3月24日(木) 14:00(開場13:30)
 
場所 : 日本出版クラブ 鳳凰の間

新宿区袋町6 (都営大江戸線 牛込神楽坂駅徒歩2分)

TEL 03-3267-6111 FAX 03-3267-6095

プログラム:
14:00~15:30 佐々氏と鎌倉氏のトークショー  
15:40~ 各々の著書『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている―再生・日本製紙石巻工場』『走れ!移動図書館』の販売及びサイン会

参加費 : 3,000円(出版クラブ会員社以外は5,000円)

<当日支払>  受付にてお名刺を一枚頂戴いたします。
必要事項をご記入の上、FAX送信または下記担当アドレスへメールにてお申込み下さい。

必要事項:(1)会社名(2)部署名(3)住所(4)電話(5)受講者名


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